もし目の前にカギが落ちていたらあなたならどうしますか?きっと私なら、それを拾って交番に届けることだと思います。
それではその落ちているものがカギではなく、財布だったらどうかしら?それを交番に届けに行く勇気や誠実さを持っていると言えるでしょうか。もし自分がそういう状況に遭遇してしまったとすれば、交番に行くと絶対的に言えるだけの自信はありません。なぜなら、やっぱり財布の中に入っているお金に目が眩んで、それをネコババしてしまおうという気持ちが働いてしまうからです。それはダメなことだとわかってはいるものの、やはり人間は欲望に沿って生きる動物ですから、仕方がないと思います。
ですが、財布を拾った場合その中に入っているお金をネコババすることは、横領という罪に問われるので、絶対にしてはいけないことであると法律で決まっています。もしネコババしていることが誰かに見つかったり、警察に知られてしまうと即犯罪者になってしまいますから、財布を拾ってそのまま自分のものにするのはかなりのリスクがあると言っていいでしょう。ですから、もしかしたらカギを拾った時と同じように財布も交番に届けるかもしれません。
それに、カギも財布もよくよく考えてみると、落とした人からしてみると非常に大切なものに変わりはありませんよね。財布ならば直接的に現金という大切なものに直結しますし、カギは自宅という貴重品を保管している場所に入るためのものですから、結果的にどちらも同じくらい重要なアイテムだということが理解できるでしょう。ですから、人間としての良心というものがあれば、カギを拾っても財布を拾っても、同じように交番に届けるのが筋であることには変わりありません。財布の場合はさすがにちょっと素直に届けるのは抵抗がありますが、やはり良心がある以上はちょっと時間をかけてどうするか悩みながらも、結果的に交番に届けるようにするのだと思います。